
製品コラム
最近流行の360度スピーカーってどんな製品?これまでのスピーカーとの違いは?
2022.07.12

ステレオやモノラルと言われる方式のスピーカーが主流でしたが、近年は360度の全方向に音を流せるスピーカーも登場しました。360度スピーカーと呼ばれるこのスピーカーはこれまでのスピーカーとは違った特徴を持った製品です。
今回の記事では、360度スピーカーについてご紹介します。
360度スピーカーとはどんなスピーカー?
360度スピーカーとは、360度の全方向に音を放出するスピーカーのことです。通常のスピーカーは指向性と呼ばれ、音を放出する方向が1方向ですが、360度スピーカーは音を放出する方向に制限がない無指向性なのが特徴です。
360度スピーカーは本体の内部構造を工夫しており、スピーカーユニットを前後左右に配置したり、音を反射する反射板を設置することで音の出力を全方向にできるよう工夫されています。この工夫によって従来では実現することが出来なかった1つのスピーカーから空間全体へと音を放出することが可能となっているのです。
360度スピーカーのメリットは何がある?
360度スピーカーのメリットは1つのスピーカーで全方向に音を出力することです。
部屋全体に音を行き渡らせようと思ったとき、従来であれば部屋の様々な箇所にスピーカーを配置することが必要でしたが、360度スピーカーであれば、部屋の中心付近にスピーカーを設置するだけで部屋中に音を行き渡らせることが可能となります。
設置するスピーカーの数を減らせるので、部屋中に音を行き渡らせたいけれど、スピーカーの置き場所がないという方にオススメです。また、スピーカーの置き場所が省スペース化されることでインテリアにも融通が利くようになります。室内空間にこだわりがある方は、360度スピーカーを導入してみてはいかがでしょうか?
360度スピーカーのデメリットは何がある?
360度スピーカーのデメリットは、大きく2点あります。
1つ目は音が出力される方向が全方位のためステレオ再生に適していないという点が挙げられます。
ステレオ再生とは、複数のスピーカーユニットから音を出力することでより迫力と臨場感を増したサウンドを楽しめる方式ですが、これは複数のスピーカーユニットを一方向に向け、その上でユニットごとに別々の音を出力することで成り立っています。
360度スピーカーでは全方向にスピーカーユニットが向いているため、モノラル方式に近い出力でしか音を出すことが出来ません。360度スピーカーであっても複数個の同型製品を用意し、ステレオ方式で音を楽しむ事が可能となる商品もありますが、360度スピーカーのメリットである省スペースを活かせなくなってしまう点は考慮するようにしましょう。
2つ目の点は、1か所にとどまっている事が多い場合は360度スピーカーの全方位に音を出力するメリットが感じづらいということが挙げられます。
360度スピーカーは様々な場所にいても同じような音の聞こえ方をするのが長所ではありますが、いつも同じ場所で音を楽しむのであれば、通常のスピーカーの機能で十分です。通常のスピーカーであればステレオ方式の製品を選択する事で迫力と臨場感のある音を楽しめる分、有利であると言えるでしょう。

360度スピーカーの選び方
360度スピーカーは省スペースで音が全方向に広がる便利なスピーカーだとこれまでご紹介してきましたが、自分が360度スピーカーを使用する環境に適した製品を選択しないと、使用しづらいスピーカーを購入してしまったり、全く音が聞こえないスピーカーを購入してしまうといったトラブルが発生する事があります。
こういったトラブルを避けるために、360度スピーカーでチェックするポイントについて、解説します。
使用場所を考えて十分なパワーがあるか
360度スピーカーを購入する際は、自分が使用する環境にあった音量が出力可能かを確認してから購入するようにしましょう。
全方位に音を出力可能な360度スピーカーといえど、出力できる音が小さいと音を楽しむことができません。おおよその基準としては、以下の通りとなっていますので、参考にするとよいでしょう
・お風呂場や寝室などの小さな空間での使用は5wから10w程度
寝室やお風呂場などの小さめな室内空間で使用する場合は5w〜10w程度の出力が必要となります。
スピーカーとしては最低限の出力ではありますが、小部屋であれば十分に360度スピーカーの音を楽しむことができます。
・10畳以上のリビングや屋外の子場所での使用は10wから20wの出力があると安心
広めのリビング等で使用する場合は20w程度の出力があると安心です。これくらいの出力が確保できれば、室内で使用する場合はよほど大きな空間でもない限り十分な出力です。
屋外での使用にはパワー不足だと感じることもあるかもしれませんが、スピーカーの周囲で食事を楽しむ場合など限定的な使用であれば不自由を感じることは少ないでしょう。
・屋外の開けた空間や広めの会議室などでは40w以上がおすすめ
屋外の開けた空間では40w以上の出力がある360度スピーカーを選びましょう。
これくらいの出力があれば大きな音を広範囲に出力できるので、ある程度離れた距離でも音を楽しめます。
ただし、この出力になってくると小部屋などで使用しようと思った時に音量の調節が難しいことがあります。基本的に出力が大きなものは小場所でも使用可能なのですが、ボリュームコントロールの微妙な調整が出来ない機種もあるので、注意しましょう。
電源の方式は使用場所にあっているか
360度スピーカーを稼働させる為に必要な電源の種類についても確認するようにしましょう。
基本的には360度スピーカーはバッテリー駆動の製品が多く販売されています。
屋外で使用することがメインの場合はスピーカー本体の取り回しのしやすさと、電源を確保する必要がない点でバッテリー式を選択するとよいでしょう。
室内だけで360度スピーカーを使用する場合は充電の手間を省くためにコンセントから給電される有線式の商品を使用するのがおすすめです。
有線式の360度スピーカーは安定した電力供給があるため、バッテリー式よりも様々な機能を豊富に搭載した製品が販売されています。
360度スピーカーを使用する場所が限られている場合には有線式の製品を検討するのも良いでしょう。
搭載されている機能は十分か
360度スピーカーに搭載されている機能によって購入する製品を決めるのもよいでしょう。
360度スピーカーによく搭載されている機能としては、マイク機能やAIによる音声アシスタント機能、防水機能などです。
屋外で使用する場合は防水機能を搭載したモデルにしておくと、急な雨や水しぶきがかかるような環境でも安心して使用できます。
音声アシスタント機能は近年流行を見せているスマート家電との連携も可能で、スマート家電を活用した環境を構築している方におすすめです。
スピーカーとしての機能だけで選んでもよいのですが、スピーカー以外に搭載されている機能を活用する事でより便利な生活を実現することが可能となります。
これから自分が買う商品や、購入した商品にどのような機能があるのかを把握し、活用してみましょう。
デザインが好みのものか
スピーカー本体のデザインがインテリアに調和するのかも大切です。
360度スピーカーは部屋の中心付近に設置することがほとんどなので、どうしても存在感が出てしまいます。部屋の雰囲気を大切にしている方は、スピーカー本体のデザインや、大きさなどを考慮して購入するようにしましょう。
筒状やボタン型など、様々な形状の製品が販売されていますので、自分の好みに合ったデザインを見つけてみてください。
Tribitの360度スピーカー
Tribitでは2つの360度スピーカーを取り扱っています。
それぞれの商品について、ご紹介します。

Tribit StormBox
独自のX-Bass技術を採用し、重厚なサウンドを実現して、音楽ホールような強い臨場感が作られます。より原音に近いサウンド、室内だけではなく屋外でも満足度の高い音が聞き取れます。内蔵された高品質のマイクと、先端技術を採用されているので、重低音と迫力のある高音質が特徴です。
色:ブラック
総合出力:24W
電源:バッテリー式 / Micro B
防水・防滴:IPX7
USB給電機能:X
マイク:O
先ほどご紹介したTribit StormBox Proの小型版がTribit StormBoxです。
Tribit StormBox Proと比較するとコンパクトになり音声の出力が24wに落ちていますが、それでも十分なパワーを持っています。
連続再生時間も20時間を確保しているので、長時間、屋外で使用するような場合でも安心です。存在を主張しすぎないデザインなので、インテリアにこだわりがある人にもオススメできる商品です。
360度スピーカーはこれまでのスピーカーと異なり、全方向に音を出せるのが特徴です。
パーティーシーンや家庭内で音楽をゆったり楽しみたいときなどに360度スピーカーを使用することで、音に包まれたかのような感覚が得られます。
従来のスピーカーでは得られない使用感を、あなたもぜひ体感してみてくださいね。